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SS
初のマルコとエース的な。
マルエーとかエーマルとか、そういうはっきりとした感じはないです。

高校生のエセ青春・・(笑)

「なァ、マルコ・・」
「なんだよい」
「お前、恋ってしたことある?」

唐突にエースがそんなことを言い出すものだから、マルコはその眠たそうな目を見開いて驚いた。

「な、なに言ってんだよい・・おまえは」

屋上の、広い空の開放感にでも浸っているんだろうか。
昼休みの屋上で、いつもと同じようにパンをかじっていたエースの口から出たそれは、随分らしくない。

「お前・・熱でもあるんじゃねェのかい」
「ねェよ!コラ、触んなっ!」

すっと額に手を当ててきたマルコの手を、大げさに振り払う。

「熱なんかねェっての。お前も・・恋したことあんのか知りてェだけだよ」
「お前もってなんだよい」
「いや、俺だってもういい歳だろ?なのによ、俺恋ってしたことねェんだよ・・それ、サンジにあり得ねェって言われた・・」
「いい歳って、まだ17だろい!それに・・」

正直、あの万年恋煩いの男にあり得ないと言われたくらいで、悩むことじゃない。

「うるせェうるせェ!いいから、あるのかねェのかはっきりしろ!」
「ねェよい」
「・・ほんとかよ?」

窺うように聞いてくるエースに、マルコは思わずハァと大きく溜息をついた。
自分が恋をしたことがあるかどうか知ったからといって、どうなるわけでもないだろうに。
悪戯心から「ある」と答えるべきだったかと後悔しつつも、真摯に見つめてくるエースに観念して、マルコはもう一度はっきりと告げた。

「ねェったら、ねェよい!」

すると途端にエースは昼食のパンにかじりついて笑う。

「・・だよな!マルコも恋したことねェよな!」

俺だけじゃなくてよかった、なんて。
よく分からない安心をするエースに、マルコの溜息は深くなる。

「そういや恋はするんじゃなくて落ちるもんだって、シャンクスが言ってたなァ」
「誰だい、そいつァ」
「俺が小せェ時から遊んでもらってる、近所のオッサン。俺に要らん人生論を説いて来るんだ」
「・・だったらそいつに聞きゃよかったんじゃねェのかい」
「なにを?」
「だからその、恋とかなんとかの話をよ」
「マルコ、・・お前バカだな」
「アァ?」
「俺はお前が恋したことあるかどうかが知りたかったんだ。シャンクスにお前のこと聞いてどうするんだよ」

だからどうして俺に聞く。
心中で呟いた筈のそれは、気づけば声になってエースに向かっていた。

「それは・・俺がお前のこと信用してるからだな、きっと」

こっちが照れくさくなるような言葉をエースはけろりと言う。
ついで笑い掛けられた表情に、マルコは頭を掻きまぜながら横を向いた。

「お前がアホだろい・・」






___

照れるマルコが書きたかっただけっていう・・
エースはたぶん、無意識な感じでマルコが気になってる感じです。あくまでたぶん・・
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