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いろいろ・・お詫びとお礼にSS。
スモエーだけど、なんかガキくさいです。
スモエーだけど、なんかガキくさいです。
「あぁ?!テメェ何してくれてんだ‥!!」
スモーカーが葉巻を銜えたまま発した声が、思いのほか大きくて、エースは思わずたじろいだ。
せっかく無人の島で寛いでいたというのに。
穏やかな波の音も、苦笑いさえも、怒り心頭のスモーカーには通用しないらしい。
「そんな怒鳴るなって。ちょっとばかし弄ったら燃えちまったんだ、許せ」
「少し弄っただけでこんな風になるか、バカ野郎っ‥!」
正義と入ったジャケットが、黒焦げになっている。
余程気に入っていたのか、スモーカーはいつもの冷静さも失って、ただ黒焦げのジャケットを握りしめている。
「おかしいなァ、本当にちょっと触っただけだぜ?粗悪品なんじゃねェかそれ?」
半分からかい混じりで笑い掛けると、鋭い視線が返ってきた。
怒っている、とエースは察したが、なんとか笑顔で誤魔化そうとする。
「けどまぁ、ジャケットねェ方がいい男‥な気がしなくもないぜ?」
寧ろそっちのが断然、と。
言い放った途端に笑い転げたエースに、スモーカーは拳を握り締めた。
エースに完全にからかわれているのだ。正義を焼かれて、笑っているわけにもいかない、と。
「テメェ‥‥」
「え、何する‥オイやめろ!!」
完全に目の据わっているスモーカーが不意をついて、さっとエースのテンガロンハットを取り上げた。
見下された目に嫌な予感が過る。
「帽子がない方がいい男じゃねぇか、ポートガス‥」
にやりと口端が上がったと同時に、取り上げられたテンガロンハットが、宙を舞う。
投げられた先は海、波にさらわれたら一巻の終わりだ。
「ふざけんな‥!!」
目一杯手を伸ばしてみる。それでも届かなそうだから、エースは体ごと投げ出した。
まさかそこまでするとは思ってもみなかったのか、スモーカーは突然焦り始めて海に向かって落ちていくテンガロンとエースを追いかける。
「やべェ‥!」
水面の寸前で、落ちてしまう――とエースは覚悟した。
けれど、いつまで経っても体に異常は起きない。それどころか、冷たい水の感覚すらない。
不思議に思って目をあけると、海に落ちるはずだった体が砂浜にあることに気づく。
「あ、悪ィ‥‥」
スモーカーが、代わりに海へ落ちていた。
「テメェ‥‥」
「自業自得、だろ?」
なんとかスモーカーを引き上げて、その手に握られたテンガロンを奪う。
海に濡れて脱力するスモーカーを上から笑いながら、エースはその髪を掻き撫でる。
「水も滴るいい男‥‥さすがは准将だ」
____
かわいそうなスモーカー。
ちょっとガキくさい二人が頭の中で元気に走り回ってました。
スモエーと言い張る。
スモーカーが葉巻を銜えたまま発した声が、思いのほか大きくて、エースは思わずたじろいだ。
せっかく無人の島で寛いでいたというのに。
穏やかな波の音も、苦笑いさえも、怒り心頭のスモーカーには通用しないらしい。
「そんな怒鳴るなって。ちょっとばかし弄ったら燃えちまったんだ、許せ」
「少し弄っただけでこんな風になるか、バカ野郎っ‥!」
正義と入ったジャケットが、黒焦げになっている。
余程気に入っていたのか、スモーカーはいつもの冷静さも失って、ただ黒焦げのジャケットを握りしめている。
「おかしいなァ、本当にちょっと触っただけだぜ?粗悪品なんじゃねェかそれ?」
半分からかい混じりで笑い掛けると、鋭い視線が返ってきた。
怒っている、とエースは察したが、なんとか笑顔で誤魔化そうとする。
「けどまぁ、ジャケットねェ方がいい男‥な気がしなくもないぜ?」
寧ろそっちのが断然、と。
言い放った途端に笑い転げたエースに、スモーカーは拳を握り締めた。
エースに完全にからかわれているのだ。正義を焼かれて、笑っているわけにもいかない、と。
「テメェ‥‥」
「え、何する‥オイやめろ!!」
完全に目の据わっているスモーカーが不意をついて、さっとエースのテンガロンハットを取り上げた。
見下された目に嫌な予感が過る。
「帽子がない方がいい男じゃねぇか、ポートガス‥」
にやりと口端が上がったと同時に、取り上げられたテンガロンハットが、宙を舞う。
投げられた先は海、波にさらわれたら一巻の終わりだ。
「ふざけんな‥!!」
目一杯手を伸ばしてみる。それでも届かなそうだから、エースは体ごと投げ出した。
まさかそこまでするとは思ってもみなかったのか、スモーカーは突然焦り始めて海に向かって落ちていくテンガロンとエースを追いかける。
「やべェ‥!」
水面の寸前で、落ちてしまう――とエースは覚悟した。
けれど、いつまで経っても体に異常は起きない。それどころか、冷たい水の感覚すらない。
不思議に思って目をあけると、海に落ちるはずだった体が砂浜にあることに気づく。
「あ、悪ィ‥‥」
スモーカーが、代わりに海へ落ちていた。
「テメェ‥‥」
「自業自得、だろ?」
なんとかスモーカーを引き上げて、その手に握られたテンガロンを奪う。
海に濡れて脱力するスモーカーを上から笑いながら、エースはその髪を掻き撫でる。
「水も滴るいい男‥‥さすがは准将だ」
____
かわいそうなスモーカー。
ちょっとガキくさい二人が頭の中で元気に走り回ってました。
スモエーと言い張る。
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