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単発、スモエー。
よろしければ、どうぞ。
先生、先生、と。
呼ばれ浮かれる様の横を過ぎて、深く息を吐く。
女子生徒から人気があるのはいいが、その所為で多少甘く見られてしまっているのも否めない。
何度注意しても、本人は友達のように接してもらうのが気に入っているのかまるで取り合わない。
振り返れば相変わらずの顔。
溜息は止まらない。
「スモーカー先生!」
女子生徒の間をすり抜けて、近寄ってくる。
搔き揚げた黒い、前髪が艶やかに見えた。
「なんだ、向こうはいいのか」
「あぁ、あいつらはいいんだよ。帰り送ってってくれってそればっかだし」
「相変わらず、人気があってよかったな」
「うわ、それ嫌味?」
「どうだろうな」
「絶対ェ、嫌味だろ」
「さぁな」
それよりも、と。
くしゃりと鳴った掌を渡して、スモーカーは何も言わず立ち去る。
『18時、駐車場』
「送られるのは、俺の方か・・」
今度は車の車種について聞き始めた女子生徒たちを笑顔で振り切る。
残念だが、今日はオチオチ話しても居られないようなのだ。
存外子供みたいな面を持つ相手がいると、こうも話がややこしくなる。
今日は時間にも遅れて機嫌を損ねたりでもしたら、何を言われるかわからない。
何しろ金曜日、なのだ。
毎週待ちわびるこの日を大切にしているのが自分だけではないと思うと、エースは職員室に続く廊下を走らずにはいられなかった。
ありゃ・・?(笑)
スイマセン、眠い・・んだと思います。
拗ねるスモーカーさんが書きたかっただけです。
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